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水に言葉をかけると結晶が変化する?本当にあったブームのその後

      2016/03/02

水に言葉をかけると結晶が変化する?本当にあったブームのその後

皆さんは水に言葉をかけるとその結晶が変化するという話を聞いたことはありますか?いい言葉をかけるときれいな結晶ができると言うので、少し前までは学校の道徳の授業に取り入れられていたそうです。しかし今はそんな話はあまり聞かないですよね?今回は本当にあったそのブームについて調べてみました。

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●水の結晶とは?

水は固体になると、結合距離や結合角が定まり、正四面体が連なった構造をつくる。正四面体に注目すると、中心と四面体頂点に酸素(O)が配置され、それぞれの酸素は水素(H)を仲介とした直線結合(O—-H─O)で結ばれている。水素結合である。破線の結合は水分子の極性によって生じたクーロン力による結合である。
水の結晶構造は、共有結合で結ばれ正四面体構造をつくる炭素の結晶(ダイヤモンド構造)と同じように、方向性のある構造である。このため金属結晶や分子結晶のような最密充填構造をとることができず、隙間の多い構造となる。

このため水の結晶の充填率は32%で、金属結晶に多い面心立方晶の充填率74%に比べるとはるかに低い。物質は液体より固体の密度の方が大きくなるのが普通であるが、唯一、水は例外である。水は4℃液体のときに密度最大となる。これは水の結晶が隙間の多い「スカスカ」の構造になっていることに起因している。

引用元-目で見て操作する「分子の世界」-そのミクロ構造と物性-

●水に言葉をかけると結晶が変化する?

昨今、「水」を凍らせて、その結晶を写真に撮った本が静かなブームを呼んでいます。写真を見て驚きと大感激です。また「テレビや雑誌」などでも紹介されて、人々の関心を集めるようになりました。

言葉や文字には、それぞれ固有のエネルギーが宿っています。
水に、よい言葉や文字を見せたり、音楽を聴かせると、「水の結晶」は美しく変化します。

★ 例えば、「愛や感謝」のような言葉は、美しい結晶を作り、逆に、暴力的な言葉は、水の結晶が壊れてしまうのである。水には見えない世界のエネルギーを映す性質があるようです。
これまで長年、「意識や言葉」にはエネルギーがある、と言われてきました。しかし、いくらそうは言っても、見えないものは、容易に信じることができません。また、それを目で見えるような形で示すものもありませんでした。 ここにきて、ようやく、それを証明するようなものが現れてきました。
これを事実として見せてくれたのが、「水の研究」で有名な、I.H.M.総合研究所の「江本勝 氏」 である。目に見えぬ世界の一端を、「目で見える形で明らかにした」という点で、画期的な出来事である。

● 常識では考えられないことですが・・・
ガラス瓶に「水」を入れて、一方には、「ありがとう」と書いた紙を貼り、もう一方には、「ばかやろう」と書いた紙を貼り、水の結晶を写真に撮ると、大きな違いが出てくるのである。
ここで言えることは、私たちが何気なく使っている言葉が、いかに大事なのかを教えてくれます。「よい言葉」を口にすれば、回りによいエネルギーを与え、逆に「悪い言葉」を口にすれば、破壊のエネルギーとなってしまうのである。文字や言葉にも固有のエネルギーがあるのです。
古来より、日本では「言霊」(ことだま)という言葉があり、「言葉には霊が宿っている」と信じられ、言葉のもつ不思議な力に気づき、大切にしてきました。昔から「言葉を選びなさい」「言葉を大切にしなさい」などの教えがあるのはこのためです。

● 同じように、「・・・しようね」と書いた文字を貼った水は、キレイな結晶を作りますが、「・・・しなさい」と書いた水は、結晶を作りません。
「・・・しようね」は、”ひまわりの花”のような美しい結晶です。キレイですね。
これに対して、「しなさい」は結晶を作りません。命令形は、心に伝わらないのです。
ちょっとした言葉でも、こんなに大きな違いがでてきます。意味深いですね。

● 最も美しい結晶をつくるのが「愛、感謝」という言葉であるという。
それは、最高の美、完璧な輝きの結晶である。
やはり、この世の中で「愛と感謝」の気持ちに勝るものはない、ということでしょう。
無条件の愛、博愛という言葉に代表されるように、愛は崇高なエネルギーです。
あらゆる宗教の根源もここにある。それは私たちへの「メッセージ」です。愛と感謝が最高のエネルギーならば、 今、私たちに最も必要とされるのは、「愛と感謝」になります。言葉で言うと 「ありがとう、愛してます!」。

● 若い人たちが言葉にする、「ムカツク、殺す」の結晶です。
醜くゆがみ、すさまじいほど破壊的なエネルギーである。

引用元-愛の法則、宇宙の法則

●学校の授業でも取り入れられた事実

簡単にいえば、子供たちに美しい結晶と汚い氷の写真を見せ、それぞれが「ありがとう」と「ばかやろう」を見せた水の結晶だと教える。そして、人体の大部分も水なのだということを強調した上で、単なる水でさえ「ばかやろう」を見るとこうなってしまうのだから、お友達に「ばかやろう」というのはやめよう、「ありがとう」と言おうね — と道徳のお話にもっていくということのようだ(好意的な実例報告のページ)。残念ながら、いったい何校くらいの小学校でどの程度の規模の授業がおこなわれたのかというデーターはないが、私の知人の息子さんの小学校でも授業があったらしいし、同僚のお子さんの幼稚園では母の会で江本氏の著作が(もちろん好意的に)回覧されたそうだ。ネット上での報告を見ていると数を過大評価してしまう危険があるのだが、このように直接の知り合いから事例が聞けるということは、かなり浸透していることの表れだといっていいと思う。

引用元-Hatena Diary

●言葉で変化することに科学的根拠はないという意見

「水に『ありがとう』などの『よい言葉』を見せると、きれいな結晶ができて、『ばかやろう』などの『わるい言葉』を見せると、きたない結晶ができる」というのが「水からの伝言」というお話です。 テレビで芸能人が取りあげたこともあるし、小学校の授業の教材として使われたこともあるそうです。

しかし、これまでの科学の知識から考えれば、水が言葉の影響をうけて結晶の形を変えるということは、けっして、ありません。 本や写真集には、実際に試してみたという「実験結果」がのっています。 でも、これは、実験する人の「思いこみ」が作りだした「みかけ」だけの結果だと考えられます。 ただの「お話」と思って聞くならいいかもしれませんが、事実だと思うのはよくないでしょう。

それに、どんな言葉が「よく」で、どんな言葉が「わるい」かは、私たち人間がいっしょうけんめいに考えるべき、人の心についての大切な問題です。 水に答えをおそわるような問題ではないはずです。 また、「きれいな結晶なら、よい言葉」というように、見た目のきれいなものが「よいものだ」と決めているのも、私には、おかしく思えます。 ものごとを、見かけだけで決めてしまっていいのでしょうか?

人の心は、すばらしい力をもっています。 ほかの人たちを思いやる心、愛と感謝の心は、とても大切です。 しかし、それと「水が言葉の影響をうける」という「お話」には、なんの関係もありません。

私たちは、学校の授業など、教育の場に「水からの伝言」をもちこむのは、絶対によくないことだと考えています。

引用元-「水からの伝言」を信じないでください

●科学的根拠のない理由

まず、水の結晶とはどういうものかというと、核となる水分子が固まって1つの粒になり、その粒に向かって、水蒸気が冷えて水分子がつながっていき、それが大きくなることで結晶化します。
実は結晶できるかどうかというのはその時の水分量と気温が大きく作用されます。
雪の結晶を見てもわかりますが、その日の気温によって結晶の形が大きく違うことがわかります。
さらに水の結晶は不安定なので、違う気温に晒されると消えてしまいます。
つまり、同じ大きさ、同じ形の結晶は2度とつくることができないわけです。

それを踏まえて、ここで示されている実験を見てみましょう。

彼は上から水を落として、冷やして結晶を顕微鏡で見ています。
ここでは、気温や湿度を一定にしてやっているわけではありません。
まず、ここで実験の再現性に問題があると言えます。
彼は水が波動うんぬんの影響を受けたことを示したかったのでしょうが、それにはまず、温度と湿度を一定にする必要がありました。
しかも、結晶を作ったその瞬間、その空間の温度と湿度がぴったり一定である必要があるので、一般の家庭では難しいと言えます。
水の結晶というのはそれだけ繊細なものであるということが言えますし、それをコントロールすることはまず不可能と言っていいでしょう。
つまり、できているすべての結晶は偶然が重なってできたものなんですね。

さらに彼は顕微鏡で水の結晶を見ていますが、そこに固定観念のバイアスがかかっています。
つまり、「きれいな言葉がかかっているんだから、結晶はきれいであるはずだ」という固定観念で見ている可能性があるため、無意識的にきれいな言葉のものはきれいな結晶を、汚い言葉のものは汚い結晶を探していたものと思われます。
水の結晶というのは気温が上がったところでは時間が経つと溶けていきます。
つまり、時間が経つと自然に「汚く」なります。
もっと言うと、「汚い言葉」の時にきれいな結晶があっても、見分けるのに時間がかかり、結果的に結晶も崩れて「汚く」なったのでしょう。
つまり、観察する時間にも差があった可能性もあるわけです。

これらを見ていくと科学の実証というにはちょっと稚拙である
ということがわかると思います。

引用元-We Can Fly!

●教育に取り入れるのは間違いか

一言で言って、「それが事実に反するから」でしょう。
もちろん、「水に道徳的判断を任せるのはおかしい」とか、道徳教育として適切でない、といった立場からも批判はあるでしょうし、それも妥当な意見だとは思います。
でも、それは最大の理由ではない。
 
だって、逆に言って、道徳教育として望ましい効果を挙げうるならば、事実に反することを教えても良いのでしょうか。
ワシントンと桜の木のエピソードを、史実として教えるとか。

やっぱりそれはいかんだろう、と、私は思うのです。

嘘の上に築き上げられた教育効果というのは、結局は砂上の楼閣であって。
嘘がばれたとき、「なーんだ、先生の言ってたことは嘘だったのか」 となって、その教育効果が失われるのみならず、学校教育全体の信頼を傷つけることになる、と思うからです。
 
だから、道徳教育として不完全なので問題、というより、科学的に間違っているから問題、なのだと思います。

引用元-小学校笑いぐさ日記

●自分の行動に責任をもって

まずみんなに「『水からの伝言』や占いには科学的な根拠はない」ということを知っておいてほしいし、あることが科学的に正しいと言えるかどうか考える力を身につけてほしいです。みんなが理科を勉強する意味の半分くらいは、多分そういうことのためです。

 しかしある人が占いを信じるかどうかは、全くその人の自由です。テレビの星座占いを見て「今日はラッキーな日だ。がんばろう!」と思えるのなら、占いを信じる意味はあるでしょう。水の結晶にしてもホメオパシーにしても、信じることでその人が幸せになれるのなら、たとえ科学的でなくても意味はあるかもしれません。

 逆に何かを信じることでその人が苦しんだり、信じていない人に何かを押しつけて迷惑をかけるのなら、科学的な根拠のないものを信じる意味などないと思います。占いで悪い結果が出たからといってクヨクヨするのも、ホメオパシーを信じるからといって生まれたばかりの赤ちゃんにビタミンを与えないのも、小学生に道徳の授業で「水はきれいな言葉や音楽がわかるんだ」と言ってだます(その人が信じていることを科学的な事実と思わせる)のも、いいこととは言えません。

 科学的なものの見方が大切なのは、「信じること」と「事実として受け止めること」を区別する必要があるからです。占いが科学的な根拠を持つ事実だとすれば、O型の人は自分の性格を変えられないものとして受け入れるしかありませんが、単なる占いだと割りきれれば性格を自分で変えていけます。何が事実で何がそうでないかわかっていれば、何をどう選ぶにしても自分の行動に責任を持って生きていけるし、誰かにだまされて生き方を振り回されることもありません。みんなが理科を勉強する意味って、本当はそういうことだと思うんですよ。

引用元-信じることと科学

まとめ
水に言葉をかけると結晶が変化するというのはテレビでも取り上げられたため、信じた人も多かったのではないでしょうか。与えられた情報をそのまま鵜呑みにするのでなく、自分でいろいろ調べて情報の真偽を確かめてみることが必要ですね。

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